佐島行きで思った以上の成果を手にし、家に戻った私たちは、早速佐島の写真と今回の旅の報告をアメリカのスティーブさんに送った。
「信じられない!ほんとうに?」興奮したメールがスティーブさんから帰ってくる。
「おじいさんの島をみつけてくれたの?だけでなく、おじいさんの家も見つけたの?そして、僕の親戚にも、あえたと?」
「本当に夢みたいだ!日本に行くのが待ち遠しい!!ほんとうにありがとう!!」
何度かのメールのやり取りの後、スティーブさんはついに言った。
「たろう、僕は今すぐにも飛んでいきたい!このことは僕自身の人生でももの凄く大きなテーマだったから、すぐにも行きたい。9月のツアーまで待ってられる気がしない!」
何年も日本に来ながら、なかなか実現しなかったルーツを巡る旅が、ついに現実のものになる。
こうして、スティーブさんが急遽、4月に日本にやってくることになった。